建築学生の思い付き旅行記◯カンボジア
お久しぶりです。nao. です。
最近海外旅行にも行けておらず、自粛の日々が続いておりますが、
ふと4年前にカンボジアに行ったときのことを色々思い出したので、
コロナ明けの海外旅行を楽しみにしながら、筆をとってみることにしました。
目次
[:contents]
突然にやってきた、カンボジアの誘惑。
大学院2年生の夏。
冬のインターンで一緒だった子がカンボジアの首都・プノンペンに留学していて「現地案内するよ!」と言ってくれたので、就活の企業面接エントリーのノリで飛行機からホテルまで一気に予約。
加えて「せっかくカンボジアまで行くのに、1人でプノンペン”だけ”は物足りない!」と思い、研究室の同期を道連れにして、アンコールワットのあるシェムリアップ日帰り往復の航空券を手配。
そんな勢いで旅は始まってしまったのです。
バイクだらけの、イオンモール
向こうに着いたときには夕方だったものの、トゥクトゥクの運転手のおじさんを捕まえてプノンペンをぐるっと1周、東南アジア特有のバイクだらけの大渋滞の隙間を縫うように、超高速市内観光。
夕食に何を食べようか悩んでいたら、グーグルマップに「イオンモール」の文字。せっかくなので寄ってもらうと、まさかの異様な若者人気。ゲーセンには日本語の機械が並んでて、完全に日本の地方都市と一緒(いいのかこれで…?)
圧巻の世界遺産。
2日目、朝イチの飛行機でシェムリアップへ。
お目当てのアンコールワット、アンコールトム、ワットポー3連発!
これはさすが世界遺産。過去の遺産と自然がせめぎ合う迫力はとても1日じゃ見きれず、もっと時間取って来るところだったと気づく頃には急いで空港へ。
帰りの最終便が平気で2時間も遅延したのはちょっと腹立ちましたが、まあこれもご愛嬌…
カンボジアの過去
3日目。遅めの朝ごはん食べて、S21 (トゥール・スレン)へ。
ざっくり言うと、ほんの40年ほど前にポル・ポトという独裁者が大量虐殺をしていたところ。
日本語の解説オーディオ借りて、気持ち悪くなりながらもじっくり2時間・・・
あまりの惨状の数々に、なにかを考える余裕もなく、ぼーっと夏空の元のベンチにただただ、座り込む。
午後は友達と合流してゆったり市内観光。
フレンチしたりカフェしたり、最後は川沿いのテラス席でお酒飲みつつ、帰る頃には疲れと酔いも回って、すっかりグロッキーでした。。
「カンボジア人は、素直で真面目で優しい」
あっという間の3日間、初めてのカンボジアで、なんの下調べもしていなかった僕。
料金とかはぐらかされたり、だまされたりするだろうなと思っていたのに、つたない英語で何でも教えてくれたことが、なにより驚き。
ここで過ごしてみて思ったことは「カンボジア人は、素直で真面目で優しい」
だから色々な人の思想や、考えを信じすぎて、急ぎすぎて、我慢してしまって、(トゥゥールスレンのような)間違った結果をもたらしてしまったのかもしれない。
時には反抗しても、だらけても、我慢しなくていいんだよ、って言ってくれる人が必要だったのかもしれないな。と
「ちょっと仕事辞めてくる」
そういえば、行きの飛行機で見た「ちょっと仕事辞めてくる」って映画を思い出す。
ブラック企業に務めて心が半ば病んでいる主人公に対して、友人が
「仕事辞めるのと死ぬの、どっちが簡単?」と聞いてくる場面。
主人公は返す言葉が出てこない。
日本人も上司や先輩の言う事を聞くし、文句を言われたらすぐに謝るし、毎日真面目に働く…カンボジア人とどこか似てる気がした。
それは長所だけど、でも一方で断りきれない、欠点でもあるかもしれなくて、それを僕たちは乗り越えないといけないのかもしれない。。。
「みなさん、少し、休んだほうがいいです」
機内映画を支点に、僕の頭の中でつながった、カンボジアと日本。
遠いようで近いものを感じた4日間でした。
nao.