SeekEN's ArchiBlog

中の人は組織設計事務所と不動産デベロッパー。建築や不動産の面白さを伝えたい!最近の建築のトレンドから勉強のヒントになるような専門的な情報まで

計3回ほど留学した僕が思う留学について

こんにちは。Kyoheiです。

僕は建築学科在学期間中、院も含めて6年間で合計3回ほど留学というものを行いました。

今回は、これから在学中に留学をしたいと考えている方に向けて、僕の経験を話していきたいと思います。

 

1.イギリスへの語学留学

〜学部初期に語学留学に行くならお金貯めて学部後半に専門留学を〜

 

まずはじめに、留学って一口にいってもその内容は様々だと思います。

語学の勉強のために現地の語学学校に行くのも留学ですし、大学の建築学科に通って建築を勉強するのも留学です。

筆者は両方経験できたラッキーな学生だったと思いますが、今思うと、語学留学と専門留学で比べたら、得られるものは後者の方が圧倒的に多かったように感じます。

ここでは僕の初めての留学であるイギリスの語学留学について、箇条書きで振り返ってみたいと思います。

 

・日本人がどこにでもいる

まず留学に行って感じたことは、日本人はどこにでもいるんだなあということです。笑

特に僕が行ったのは夏休み期間だったので、日本人がわらわらいました。

で、これが国民性なのかどうかはわかりませんが、日本人を見つけるとそこに集まり、日本語でしか話さなくなってしまうことが多々です。

これではなんのために留学に行ってるかわかりません。(日本人の友達をつくるだけだったらコスパ悪すぎます)

中には、絶対に英語しか話さないと決めていて、日本人だけの空間でも英語しか話さない人もいましたが、よっぽど意思が強く英語力に自信がないと難しい気がします。

 

・日常英語は身についても建築の専門用語は身につかない

これも今となってはという話ではあるんですが、語学学校の授業ってもちろん日常会話、進んでもビジネス会話的なところまでしか教えてくれません。

もし、英語を学ぶ目的が海外の友達をたくさん作りたいとか、海外移住するための準備とかならいいですが、建築の議論を英語でできるようになりたいと思ったら語学学校ではまず無理です。

もし、あなたが仕事に役立たせるために留学を行うなら、日本にいる間は自力で英語を話す友達を見つけるなりオンライン英会話に登録するなりして、基礎的な英語力を身につけてから専門的な留学をするのがオススメです。

 

 

2.大学プログラムでタイとアメリカに交換留学して思ったこと

 

イギリスでの語学留学を終えた後、僕はタイに1ヶ月、アメリカに3ヶ月ずつ留学する機会に恵まれました。

両方とも現地大学の建築学科に在籍しており、そこの建築学生と交流することができました。

語学留学と比べて大きな違いは、ある程度大学の偏差値が同じであり、建築という同じバックグラウンドを持った海外の学生と話すことで、価値観が変わるしなにより面白いということです。

海外の大学は日本と比べても、他の国から来ている学生も多いので、より多くの文化や価値観に触れることができるし、こちらがなにを求めているのかを察してくれるので学びやすいです。

そして、彼らと混ざって生活することで日本と違った日頃の生活に対する文化、価値観の違いが認識しやすいです。

例えば、僕がアメリカに滞在した時は、ちょうどトランプとクリントンの選挙戦の時期でした。

日本だと学生の間ではなかなか政治の話をする機会って見ませんよね。

しかしびっくりしたのは、彼らは留学生の僕にも「君は今のアメリカの政治についてどう思う?」と意見を求めてきたのです。

確かに日本はアメリカに依存している部分も多く、アメリカが変われば少なからず日本にも影響してくる。ただ、日本にいて自国の政治について意見を求められることすら少ない中で、アメリカではフランクに政治の話をすることにショックを受けました。

放課後も模型を作りながら公開討論をプロジェクターに映してみんなで観たりしてました。笑

 

かなり話が逸れてしまいましたが笑

留学の魅力のひとつは、日本にいるだけでは気がつかなかった自分の価値観を広げられることだと思います。

海外旅行では中々わからない、その土地の人々の暮らしから感じる価値観から、街や建物ができていってるということが感じられます。

もちろん、気候が違う国の集合住宅はこうなるんだとか、地震がない国の建築はこうなるんだというような、日本だと当たり前の前提がなくなった際の建築の自由さについて考えることができるのもそうです。

正直、建築の考え方についてや使用ソフト、グラフィックの表現手法は多少違えどほぼ同じです。笑

好きな建築家の話も通じるし、みんなRevitやRhinoを使っていたし、グラフィックは少しビビットになるとかの違いはありますがレベル感は一緒でした。

 

3.まとめ

最終的に色んなところに行って、僕が得られた最大の知見は、「日本も海外も変わらない」ということです。

変わらない、というのは、どこに対してもフラットにみることができる、という意味での変わらないと言うことです。(伝わるかな、、)

海外では文化や風習が違うと話しましたが、それは日本も一緒で北海道と沖縄では建つ建物も違います。

都会と田舎でも生活スタイルは大きく違います。

海外だろうが国内だろうが、そこにある生活、文化、風習を丁寧に拾って設計を行っていくことには変わりがないというのが海外経験を通じて得た今の僕のスタンスです。

僕は日本で生まれ育っているので、やっぱり日本が好きだし、人は多くても東京が好きです。

本当に嫌になったら出ていけばいいし、そうなったらそこでの生活を満喫するだけです。

裕福な国に生まれて贅沢なことを言ってるんだなあと思いますが、たまたま生まれた国に今は気に入って住んでいるという感じです。

 

 

いかがでしたでしょうか。

ただの人生振り返り日記みたいで誰の役に立つのかわからない内容になってしまいましたが笑

今、留学しようか迷っている方がもしいたら、直接DM等頂ければ僕で良ければ相談になるので、ぜひ気軽にお尋ねください。

 

Kyohei