建築学生の北欧旅行記②デンマーク
こんにちは。デベロッパーの商品企画をしているnao. です。
今回も大学院生の時に行った北欧旅行の旅行記をシェアしたいと思います。
2回目の今回はデンマーク編です。
(前回の記事はこちら)
目次
- デンマーク・コペンハーゲンに到着
- デンマークデザインミュージアム
- 歴史と近代が融合する街 〜 デンマーク王立プレイハウス
- ルイジアナ美術館
- 朝散歩におすすめ、スーパーキーレン
- クリスチャニア、入国
- デンマークの学生寮
- (追記)アンデルセン コペンハーゲン店
デンマーク・コペンハーゲンに到着
コペンハーゲン空港。雑誌で見ていたこのアングルが見たくて、軸線が良い。
ただ中国人と韓国人が多い、観光地だ。。
市内まで電車で30分くらい。駅から歩いて5分、ホテルにチェックインしようとしたら、前に並んでた中国人が受付で15分くらい話してて、ひたすら待つなど。。
↓ここに泊まりました!
Annex copenhagen
シャワーは共用だけど早めにきれいだったし、トイレは部屋に付いてるので満足でした◎
それでも1泊8000円とかするのがデンマークの物価…
デンマークデザインミュージアム
デンマークと言えば、デザイン。
昨日までいたフィンランドと違って圧倒的な歴史感。古典の陶器とか織物の細かいディティールが美しく、モダンな看板をあわせてくるのがデンマークらしさかも。
展示室では中学生が床に座ってスケッチ描いてた。
歴史と近代が融合する街 〜 デンマーク王立プレイハウス
これだけ歴史ありながら、近代建築が多いのがコペンハーゲン
デンマーク王立プレイハウスは川にキャンチレバーでせり出してる。日本だと建築基準法でNGなので建てられない。
設計はデンマークの建築家 Lundgaard&Tranberg
おしゃれなニューハウン
まちなかに運河。座るところが多いのも良い。
座る=ベンチじゃなくて、ちょっとした段差とか、勾配とか、船の屋根とか
ルイジアナ美術館
コペンハーゲンといえばここ。コペンハーゲンの北へ、電車で1時間くらいで到着。
もともと個人邸だったところを改修してアートスポットに。カフェもあって、庭園も気持ちいい、スケールの大きい箱根彫刻の森美術館、みたいな。
ヘルシングエーアの海洋博物館がすごい!
ルイジアナ美術館からさらに北へ30分。終点のヘルシングエーア(Helsingør)へ。
事前にネットで見つけたビャルケ・インゲルス設計の海洋博物館がすごいと聞いて、M/S The Maritime Museumへ。
元々、船ドックだった跡地に構造物を挿入する形でできている博物館。公園の中に突如現れる船型の遺構が象徴的。
案内図引用:https://www.architecturalrecord.com/articles/7414-m-s-maritime-museum-of-denmark
図書館もすごい!!
海洋博物館の隣に建っていた図書館が素敵で、思わず写真。
Kulturværftet という図書館・地区センターのような建物だそう。
北欧ならでは、だいたいどの季節も寒いのでガラス張りの温室が暖かくて嬉しい。
後で調べたものの地元のデンマーク語の案内しか見つからず、、、有名な建築家がやったというわけでもなさそうでした。(ご存じの方いたら教えて下さい、!)
夕飯難民になる
さてコペンハーゲンに戻ってきたものの、ご飯を食べる場所がない。昼間観光ばっかしてて考えてなかった。。
そのへんでテキトーに、と思っていたけどどこも高い。なんとか地元の多少安いレストランに入れたけど、これで2000円?あんまり美味しく感じられない…
初日から分かっていたけどデンマークは北欧の中でも特に食費がかかる。若者向けのファミレスみたいなところでも2000円とか。でも初日の夕食はちゃんと調べてたから、美味しかったし、幸せだった。
日本だったら夕飯の場所決めておかなくても大戸屋あるし、食うことはできるけど、それで本当に良いのか?本当に満足できているかと言われると、怪しい。
朝散歩におすすめ、スーパーキーレン
幅50mくらいで奥行き500mとか?ずーっと広がる健康公園。
日本だと何個か健康器具があっておしまいなんだけど、起伏があったりランドスケープにお金をかけてる。大人向けの遊具揃えて地形作って、大の大人も全力で走り回れる場所。
とはいえこの「幸せの国」の秘訣は、場があるかどうかというより国民性な気がする。豊かに生きるための過ごし方のヒントはちょくちょく休む、人と話すこと?
画像引用:https://note.com/masakimosaki/n/nd382ee707080
クリスチャニア、入国
デンマークで唯一、警察や行政の手の及ばない地域があるという。
その名もクリスチャニア。
元々コペンハーゲンの城の外郭だったような場所に、ホームレスやヒッピーが住み着いて、好き勝手家を建てたり、商売をしたり、麻薬を始めたり、、、気づけばいつの間にか街を作ってしまったという魔のゾーン。
こういう「ちょっとやばい地域」はだいたい国が発展してくると取り壊されて再開発されるんだけど、デンマークはちょっと違う。
ここに来て感じた、不思議な感覚。
時間という概念がまるでない。生きたいように生きるおじさんと、いわゆるヒッピーか、もしくは物思いに耽る若者、それとタバコ臭さに満たされている異世界。
「ちょっと道を踏み外したいとき」は誰しもある。その逃げ場すら潰して良いのか?
ここは人生に迷った人が、生きることを確認するための、都心の逃げ場なのかもしれないな。と
「麻薬が合法」「治安が悪い」=クリスチャニアはヤバい!と言われているけど、言葉によって本質がすり替わってる気がした。
多分ここはスラムじゃない、スラムよりずっと綺麗だったしクリエイティブ。むしろ他のどんな街よりありのままの姿は美しかったかもしれない。時間の概念や社会のルールがほとんど無い、人が人らしく居るだけの空間。
本来の「まち」とはこうだ!ぐらいの衝撃。きれいでハイテクな都市よりよっぽど地に足ついてて気持ちいい。求めていたのはこれかもしれない、暮らしを立てるための日々の活動。
と同時に、ネットで事前に聞いていたよりも、意外と観光客だらけで、イメージしていたより入りやすいことに、違和感も多少ある。
こういう魔のゾーンがあることでコペンハーゲン全体の治安が悪くなるのでは?と思っていたけど、
噂によれば、行政にしても「やばいやつが外に出てこないなら、迷惑かけないならほっといたほうが良いかもしれない」とか、「取り壊してやつらがまちなかに出てきたら困る」とか、色々なものの考え方があるなと。。
多様性のある社会を10歩先に行くデンマークを感じました。
(ちなみに今は麻薬はちゃんと取り締まられてるそうなので、気をつけてください。)
デンマークの学生寮
The Tietgen Residence Hall という円形学生寮。
でこぼこしてるハコが個室で、渡り廊下みたいなシェアスペースがついてるとのこと。
設計は国立プレイハウスと同じデンマークの建築家 Lundgaard&Tranberg
ちなみにここ、後で調べたら大学の学生寮なのに月家賃10万くらいするらしいです。
社会人になった今でも住めない。。
(追記)アンデルセン コペンハーゲン店
東京によくあるパン屋の「アンデルセン」のコペンハーゲン店へ。
本店は日本だけど店の名前がデンマークにインスパイアされてるから、ということで、コペンハーゲン店を出してしまったそうで、せっかくなので行ってみました。
デンマークではすっかりケーキ屋さんのような業態。
日本人だと気づいてもらえて店員さんとちょっと話しましたが、日本で人気の菓子パンはデンマークではあまり売れないそうです。。
あとちなみに左上のメニュー表で、カプチーノが35クローネ(600円くらい)。
デンマークではこれが普通なんです。学生に厳しい街でした…
そんな感じで、次回はスウェーデンに向かいます!
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nao.