施工の基本ルールを押さえる!学科試験の勉強の仕方 ~施工編~
こんにちは。Kyoheiです。
先日、学科試験の勉強の仕方について、大まかな意識の話をしていきました。
今回は、施工の勉強の仕方について、より掘り下げてお話ししていきたいと思います。
1、施工の7大ルールを押さえる
施工には、共通して特徴があります。それらのルールを覚えると、仮にわからない問題が出てきた時もルールに則って正答できることがありますので、以下のルールを覚えていきましょう。
①湿気を嫌う
工事や材料は基本的には湿気を嫌います。「外部に養生しないで保管した」などは×になりやすい文章です。各単元でこのルールに則ったポイントを挙げていきます。
◆材料管理
・材料管理の際、セメントは湿気を嫌うため、30cmほどあげた場所で保管する。
・鉄筋は雨を避け、錆などが発生しないように保管する。
・溶接棒は乾燥した状態で使用する。
◆防水工事
・防水工事は、降雨・降雪時には作業してはならない
◆木工事
・木材の含水率について。含水率が高い程弱い材料となる。
◆塗装工事
・塗装に望ましい環境は、湿度85%以下。
②中央から外側へ
これもよく出題されますね。杭を打つ際など、外側から内側へ打っていくと内側のスペースが追いやられてうてなくなります。理由も一緒に覚えていきましょう。
◆土工事
・掘削は中央から外側に行う。
◆杭工事
・杭の打ち込みは内側から外側に行う。
◆鉄筋工事
・壁・スラブの背筋は、中央から行う。
◆内装工事
・タイルカーペットは部屋の中央から外に向かって敷きこんでいく。
③弱点は揃えない
◆土工事
・プレロード構法に使用する油圧ジャッキは、隣り合う切ばりで同じような位置を避けて配置する。
◆鉄筋工事
・つなぎ手はずらして設ける。
◆内装工事
・フリーアクセスフロアのタイルカーペットは、パネルの割り付けとずらして敷きこむ。
・石膏ボード2枚張りの際は、下張りと上張りの目地をずらす
・天井施工の際、MバーCチャンの留め付けクリップのつめは、交互に向きを変えて留め付ける。
④点溶接NG
◆基礎工事
・杭の溶接は、仮付け溶接についても点溶接ではなく、本溶接同等とする。
・鉄筋かごの帯筋のつなぎ手は、片面10d以上のフレア―グルーブ溶接とする。
◆鉄筋工事
・溶接はショートビートにならないよう注意する。
⑤鉄の溶接後の変形を見込む
◆鉄骨工事
・逆ひずみ方により溶接精度を高める。
・鉄骨建て方の際、建物の中央に調整スパンを設け、溶接誤差を吸収する・
・高力ボルトと溶接の混用接合は、ボルトを先に締め、後から溶接を行う。
⑥乾燥が原則。
この項目は安易に乾燥しているのがいいと覚えると引っ掛かります。
中には、乾燥させない段階で次の工程が始まるものもあるので、理由と合わせて覚えていきましょう。
◆防水工事
・下地は十分に乾燥させる
・アスファルトプライマーは十分乾燥させてから施工を行う
・シーリングは重点直後にマスキングテープをはがす(固まってからだときれいにはがせないから)
◆タイル工事
・下地は十分に乾燥させてから。
◆内装工事
・下地は十分に乾燥させてから。
⑦火気厳禁
◆材料管理
・塗料置き場は火気厳禁の表記を行う
◆内装工事
・天井の施工において、野縁などの切断は、溶断では行わない。
2、構造とセットで理解する
《後日追加予定》
いかがだったでしょうか。
施工はこれらのルールを理由とセットで覚えておくと、丸暗記にならず、応用的な問題も解けるようになるかと思います。
勉強している際も、これらのルールを意識して、当てはめていくと定着しやすいかとおもいます。
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