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デベロッパーを諦めた男が設計事務所に就職したわけ

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こんにちは。SeekEN'sのKyoheiです。

相方のNao.から、先日下記の記事をアップしました。

 

seekencearchi.hatenablog.com

 

そこで今回、僕の方から上記記事の続きとして、

デベロッパーをあきらめた男が設計事務所に就職したわけ」という題目で、僕の就職活動についてお話していきたいと思います。

 

目次

 

 

1,将来の夢と社会からのニーズとの間に感じた、2つのギャップ

 

まずは僕の夢や目標の話しからしていきたいと思います。

大学在学中、学部後半の頃から都市開発や街づくりに興味を持ち始め、将来はそういった大きな規模で生活を豊かにしていきたいという思いがありました。

そこで学部3年の夏から、大手デベロッパーのインターン等に応募。周りが院生だらけの中、学部生での挑戦でしたが、面白いと思ってもらえたのか某デベロッパーの夏期2週間インターンに通るなど、就職活動の手ごたえを得ていた時期でもありました。

「これは学部卒でもデベロッパーに就職できるのでは、、?」と考えていましたが現実はそんなに甘くありませんでした。笑

その後、冬期インターン等にも参加し、着実に人事や社員の方とも仲良くなっていき、いよいよ迎えた最終面接。結果は見事にお祈りメールをもらう最後となりました。

院になってからの就職活動の際聞いた話ですが、大手デベロッパーは学歴がかなり重要で、(僕の大学は中堅私大レベル)デベロッパーと繋がりの深い教授に相談しに行った際も、早慶より下はほとんど見ていないという話をされました。

僕の大学からも、数年に1人は行っている程度。実力が及ばなかったのももちろんですが、そういった見られ方をされていることに納得がいかない気持ちでいっぱいでした。

 

2つ目は、説明会での出来事です。

学部で就職活動をしている際、様々な会社の説明会にいくのですが、説明会際、いくつかのグループに分かれてグループディスカッションを行うことがありました。

1グループ6人ほどに分かれて、まずは自己紹介。その際聞いた周りのプロフィールが、

「東大で文学部にいて、今は夏目漱石について勉強しています」とか、「ラグビー部に所属していてラグビー一筋で頑張ってきました」とか。

い や、ま ち づ く り 関 係 な く ね ? ? ?

というのが率直な感想です。笑

当時、大学で真面目に都市の勉強をし、研究室で実際に街に入り込み、商工会のおじさんたちと仲良くなって、再開発の案を考えるなど、一生懸命街をよくしようと日頃から考えていた僕にとって衝撃的な環境でした。

こんな人たちとまちづくりをやるの、、?

と当時は思っていました。笑

これが2つ目のギャップです。

 

2,大きな方針転換。建築出身者としての覚悟。

 

学部での就職活動は大失敗に終わり、時は過ぎ院生。

また将来について考えなければならない時期がやってきました。

どうせ、院になってから受けなおしても、学歴フィルターはかかり続けるのだろう。

また、総合職で入れたとしても、他の同期と同じ道を歩むことに抵抗がありました。

せっかく建築を専門的に学んだのだから、専門性を活かした立場で都市に関わっていきたい。

そこで、かつてのコルビュジェ丹下健三のように、まずは建築の勉強をし、そこから都市にスケールを上げていこう。という考えになり、設計事務所できちんと建築、デザインの勉強をしてから、専門家としてまちづくりに関わろう、というキャリアマップを立てたのでした。

 

 

3,世の中、思うようには回っていない。

建築学科って、他の学部に比べてかなり特殊だと思うんです。

学内でも先輩や同期との繋がりが強く、更に今は大学の垣根を超えたサークル・学生団体や、卒業設計展があって他大学との関りもある。また、第一線で活躍している建築家との交流もあったりなど、業界内での結びつきがかなり強い。

ただ、建築学科内の居心地が良すぎて、他の専門領域との繋がりや、社会の仕組みがわからない学生って多い気がするんです。

まさか、大学時代に夏目漱石を研究していた人間がまちづくりをしているなんて、僕も思ってませんでしたから。笑

今都市に関わっている人って、そういう人たちもいるのです。もちろん僕はいまだに、昔の文化や歴史、人々の想いを蔑ろにした今の一部の都市開発を見ると、きちんと都市を愛し、勉強してきた人間に都市に関わってほしいと強く思いますし、そういう世の中を変えたいと思って今も勉強しています。

もし、同じことを思ってくれている学生がいるなら、まずは建築学科の外に出てみましょう。学部時代に就職活動をするのもオススメです。

みんなで、いい社会にしていきましょうね。

 

 

以上、今回は僕の就職活動体験記でした。

Nao.も僕も、優等生ではなく、かなり泥臭い就職活動をしてきたと思います。笑

でも、就職活動ってそんなもんだと思います。

社会とのギャップに悩み、将来の事、自分の事に必死になって考える大切な時期です。

そして、この時期考えたことが、今後の50年を大きくつくっていく可能性もあります。

今年就活する方は、是非後悔のないよう、全力で頑張ってきてください。

 

 

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では。 

Kyohei