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一級建築士・学科試験の当日目指すべき点数と勉強法について

こんにちは。Kyoheiです。

今回は一級建築士学科試験について、当日僕がどのくらいの点数を目指していたかと、その点数を取るための勉強のペース配分について、シェアしていきたいと思います。

 

【◯】‥‥目標点数 (◯)‥‥実際の点数

Ⅰ.  計画【18】(19)

Ⅱ. 環境【18】(18)

Ⅲ.法規【27】(29)

Ⅳ.構造【27】(28)

Ⅴ. 施工【20】(18)

合計  【110】(112)

※令和元年度受験

 

目標点数は、S資格に通ってる方ならわかると思いますが、教室に貼ってある、このくらいの点数目指しましょうね〜の掲示内容とほぼ同じかと思います。(施工は苦手だったので若干低めの点数設定かもしれません。笑)

実際目指してる点数よりは当日落ち込むと考える方が安全側なので、上記のような点数を取れるように勉強していました。

 

ここで気が付くこと。

「ほとんどの科目で1割しか落とせないやん、、、」

そうなんです。僕の目標点数は、施工を低く設定している影響もあり、他4科目は1割以上間違えることが許されませんでした。

本番試験は1割くらい捨て問題(難しすぎて解けない問題)がでることも想定すると、勉強する際、ほぼ10割正解を目指した勉強をしないと当日合格点に届きません。

「自分は環境の熱が苦手だけど1単元くらい捨ててもいっか~」なんて考えてると、痛い目見ます。。。笑

 

次に、各科目の勉強法について、詳しく振り返っていきたいと思います。

Ⅰ.計画

計画は自分が意匠設計ということもあり、プライドを持って勉強していました。

だって、構造設計の人に計画の点数負けてられなくないですか?笑

そうやって自分の得意科目にプライドを持って勉強するのもモチベーションを上げるいい方法だと思います。

計画の勉強の際、学習タイミングがわからずないがしろになりやすいのが建築作品。

特に建築史は量が多く覚えにくいので、早めに一回、一周しておくのがおすすめです。

後になって慌てて覚えようとしてもこいつらはなかなか頭に入ってくれません。

作品集やテキストを何回も何回も流し読みするのがおすすめです。

 

Ⅱ.環境

環境は苦手にする方は多いですよね。僕も苦手な方でした。

環境のポイントは、あまり深追いしないことが重要かもしれません。

例えば熱環境分野ではたくさん公式が出てきますが、正直、完璧に覚えた公式が何個あったかと聞かれると、僕は0な気がします。笑

もちろん覚えるに越したことはありませんが、全て覚えるなんて無理!って方は、「熱は材料が厚いと伝わりにくく、温度差が高いと伝わりやすいんだ」というような、概念を覚えるということを意識してみてください。(これだったら一瞬で覚えられそう、、?)

あとは問題を解きながらすこ~しずつ覚えていく。そのくらいの感覚でいいと思います。

光も公式を丸暗記しない。教科書にcosθとか書いてますが、この公式覚えていたら頭のメモリが足りません。図を描いて三角関数で解けるので、余計な公式は覚えないようにしましょう。

全ての単元に言えることですが、過去問を一通りとくと、予習の時にあれだけ苦労して読んだのに問題で出たことないじゃん!なんてことがたくさんあります。

教科書を全部覚える必要はないのです。過去問が解ければいいのです。

過去問を解くのに実は必要のない知識というのがテキストに書かれているということはまちまちあります。予習の際にわからないところが出てきたら、理解に固執せず読み飛ばしましょう。

 

 

Ⅲ.法規

法規に関しては、まずは法令集を自分色に染めてください。

テクニックについて、昨日の記事で紹介しているので、まずは記事のように色をぬりましょう。

 

 

seekencearchi.hatenablog.com

 

 

法規は一番点数が上がりにくいですが、最終的には満点近くの点数が取れるようになります。指数関数的に点数が伸びていくので、今点数が低い方も最後には伸びるのであまり心配しすぎないでください。

法規はとにかく、法令集のどこになにが書いてあるかを覚える。問題を見た瞬間に該当ページが引ける。その速度感が勝負です。とにかく問題を解く。法令集を引く。それに尽きます。

 

 

Ⅳ.構造

構造もかなりクセのある単元ですよね。

構造は、まずは計算問題は満点を目指しましょう。

計算問題に関しては奇抜な問題はあまり出題されず、基本に忠実に、出題パターンを覚えれば満点取れるようになります。

文章題についてですが、こちらも環境と一緒で、深追いしないことが大事です。

コンクリートのヤング係数の式なんて覚えてません。鉄筋のヤング係数も値がいくつかは覚えてません。コンクリートのヤング係数は変化し、鉄筋は変化しない、ということのみ覚えれば十分です。両方とも式がテキストに載っているので、覚えなければいけないのか、、?と思ってしまいますが、過去問を解いて出題の仕方を抑えれば式の詳細まで覚えなくていいことがわかります。

何度もいいますが、問題が解ければいいという意識を強く持ちましょう。

 

Ⅴ.施工

最初に書いた目標点数を見てお気づきの方もいる通り、僕は施工が大の苦手でした。。。笑

ぶっちゃけ試験が終わった直後、施工で足切りなんじゃないか、、と心配するほど最後まで苦手意識が強かったです。

中には施工で足切りで不合格、という方もいたので、施工は苦手になりやすいということを念頭に置きながら勉強していきましょう。

上記で、環境や構造はテキストで覚えなくてもいい部分がある、というお話をしましたが、施工はその逆で、テキストに載っていない事を知っていた方が知識が定着する単元です。

例えば、次のような問題がよく出題されます。

 

問)シーリング工事において,目地周辺の汚れを防止し目地の線を通りよく仕上げるために張り付けたマスキングテープを,シーリング材のへら押え終了後,直ちに取り除いた.

 

 

答えは◯ですが、これ、理由を答えられますか?

マスキングテープをシーリング剤が硬化してから剥がすと、テープを剥がす際に硬化したシーリング剤も一緒に剥がれてしまいますよね。

なので、固まる前に剥がすことで、仕上がりが綺麗になり、品質を損ねないのです。

このように、何故そうなのか、理由をきちんと押さえると、2度と忘れません。しかし、施工は理由がわからない暗記が山ほど出てきます。

このように、何故その工程なのか、何故それが必要なのか、分からなかったら、すぐに講師に質問するのがオススメです。大体は、聞くとすんなり覚えることができる理由がありますし、質問をすると印象に残ります。

理由と一緒に覚えるということを是非意識してみてください。

 

以上、今回は当日目指すべき点数と、その点数を取るための学習方法についてお伝えしました。

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Kyohei