建築でよく使うイラストレーターの表現小技集
こんにちは。Kyoheiです。
今回は、建築のプレゼンボードなどを作成する際に使えるイラストレーターの表現のプチテクニックを紹介していきたいと思います。
このあたりの表現は、正直知ってるか知らないかだけの違いで見栄えが激変します。
特に低学年生は、設計事務所のプロポーザル提出案や、コンペの入選案のプレゼンボードをよく見るように心がけ、どのくらいのレベルがプロやトップのレベルなのか把握しておくといいでしょう。
上の画像だけでも保存していざプレゼンボードを作成する際にちらっと見ていただければと思います。
1.白字反転
2.アンダーライン
使用例
3.点線
使用例
4.グラデーション
5.可愛い矢印
6.曲線上に文字を書く
7.文字の縁取り
文字の見やすさが全然違います。
これをやっているかやっていないかで見る人もモチベーションも変わってきます。笑
8.グランジ
以上、今回はイラストレーターのテクニックをまとめていきました。
是非参考にして、プレゼンボードの見栄えをよくしてみてください。
建築学科の攻略法教えます。今年入学の新入生に伝えたいこと
こんにちは。Kyoheiです。
もうすぐ春ですね。
建築学科に入学を決めた新入生は、これから地獄が待ち受けてるともしらずうきうきしていることでしょう。笑(いいすぎ?)
そんなドMな新入生の方々が、少しでも上手に建築学科を過ごせるように、建築学科の攻略法をここに記しておきます。
1.一人暮らしするなら家は近くしておけ
一人暮らしする時、学校の近くはやめておこうと数駅離す人がいますが、個人的には絶対に大学徒歩圏内がオススメです。
電車で模型を潰されるリスク。設計の授業でエスキスが長引き、終電を逃すリスク。提出ギリギリまで家で粘って作業して、慌てて家を出て電車遅延等で間に合わないリスクを考えれば、家が近いから溜まり場になるリスクなどちっぽけなものです。
夜中2時に設計の授業が終わり、周りの学生は朝まで椅子の上で仮眠する中、自分は家に帰り自分のベッドで寝れるなんてアドバンテージでしかありません。
2.建築サークルには入っておけ
大学に建築のサークルがある人は必ずと言っていいほど入ることをオススメします。
建築を勉強するのは情報戦になるので、先輩とのつながりがとても大事になってきます。
使うソフト、模型材料の選び方、、など、わからないことだらけの中導いてくれるのはサークルの先輩だったりします。
設計課題の相談も、結構先輩にしてきました。
また、学年が上がると、今度は卒業設計等の後輩のお手伝いさんを見つけなければなりません。その際、面倒を見ていた後輩が手伝ってくれると言うわけです。
また、就職活動をする際も、サークルで仲が良かった先輩の企業にOB訪問に行ったりすることもあります。
とにかく建築を勉強していくには上下の関係がとても重要になってくるので、先輩後輩が作りやすい環境であるサークルには必ず入りましょう。大学にサークルがないよって人は、学外のインカレサークルもいいかもしれません。
3.パソコンは先輩達が使ってるやつを選べ
パソコンですが、これは入学前に用意する必要なないと思います。というか、その大学の流行を見て判断するのがオススメです。
というのも、もし学校によって流行っているパソコンが偏っていたら、そのパソコンにした方がいいです。なんでかというと、先輩から色々互換性のあるソフトとかをもらう可能性があるんですね。その時、ハードが違うとそのソフトを使えなくなってしまうので。
4.関係ないサークルも入っとけ
上記で建築サークルをオススメしましたが、他にも1つくらいはサークルに入っておくのがオススメです。
理由は、仮に今めちゃくちゃ建築に対して意識が高く、やる気に満ち溢れていても、今後どうなるかわからないからです。笑
建築学科って、挫折ポイントが結構たくさんあるんです。最初は意匠系を目指して入った人も、自分のやりたい事との乖離やらなんやらで構造や環境に進む人もいます。
し、建築サークルが合わなかったとか、その他諸々の理由で建築サークルに行かなくなってしまった時、他にコミュニティに入っていないと以後大学生活真っ暗です。笑
楽しむルートも残しておくのがオススメです。
ちなみに僕はフットサルサークルに入っていて、課題が忙しすぎてかなり序盤で辞めましたが、社会人になった今でも遊ぶくらいの友達はできました。
大学生活を楽しむにも、他に1つくらいサークルに入っておくのがオススメです。
以上、新入生に伝えたい建築学科の攻略法でした。
最後に。。
建築学科って、1番辛いとかなんとか言われますし、実際入って徹夜たくさんみたいにもなっていきます。
ですがそれは、学ぶことにそれだけ夢中になれる学科ということでもあります。
話を聞くだけだと辛いだけに感じるかもしれませんが、時間を忘れて友達と学び、高め会える学部って、そんなにないんじゃないかなって思います。
僕自身振り返っても、大学期間は本当に勉強ばっかりしていた気がします。
それだけ楽しかったし、のめりこめるくらい魅力的な学問です。
皆さんも、是非これからの明るい未来に想いを馳せ、充実した大学生活を送ってください。
この記事がいいなと思ったらTwitterのいいね、リツイート、フォローの方お願いします。
また、聞いてみたいことなどあったらTwitter DMやブログコメントなどに書いてもらえると喜んで回答させて頂きます!
集合住宅の歴史〜これからの間取りは「2人世帯向け」
BIMを習得するなら長期休み!これ読めば休み期間中にArchiCADマスターできます。
こんにちは。Kyoheiです。
みなさんもう期末テストは終わりましたか?
テストが終わったらいよいよ春休み!
社会人の僕からしたら2ヶ月も休みなんて羨ましすぎてハゲそうです。
ですが、2ヶ月もの休み、バイトやYouTubeで過ごしてたらあっという間です。笑
何か1つでも新しいことを習得したい、、
でも何をすればいいかわからない、、
そこで今回は、春休み中にArchiCADを覚えてしまい、新学期から設計の授業でラクをしてしまおうという趣旨で書いていきたいと思います。
1.ArchiCAD習得は長期休みがオススメ!
まず、ArchiCAD習得について話していこうと思います。
ArchiCADに限らず、新しいソフトって習得するのに結構時間がかかりますよね。
これ、授業が始まってから、設計の課題で初めて使おうとするとだいたい挫折します。笑
慣れるまで作業に時間がかかり、だったら今までと同じ手描きでやった方が早くね?って考え始め、さらに時間だけがすぎていく、、
もちろん設計課題をやりながら覚えていくのは大事ですが、ある程度の操作方法を覚えてから使い始めないと、ただでさえ時間に追われる設計課題で新しいソフトを使おうと思えません。
なので、新学期の授業が始まる前に、ある程度ソフトに慣れておきましょう。
2.慣れるにはどうすればいい?
次に、どのような方法で慣れていくかですが、正直何の目的もないのにチュートリアルとかを見て無意味な立体を作っていくのは、モチベーションがあがりませんよね。
確実に途中で飽きてしまいます。
ですので何かしら目的を持っていじるのがオススメです。
以下に、オススメを紹介していきます。
▪︎過去の作品を3D化してしまう
例えば1年生の最初にやった課題が手描きのものであれば、それを3D化するのがオススメです。
理由がいくつかあって、だいたい最初の方の課題は何かしらやりきれず、中途半端な形で終わってしまっている人も多いと思います。
それを3D化することで、別の視点から作品を見つめ直せるので、ただの作業になりません。
次に、自分で熟知している図面なので、立ち上げるのに抵抗がないですよね。
また、例えばチュートリアルだけ見ていると、階段の作り方はあるのに回り階段の作り方が載っていない、ということがあるのですが、ただチュートリアルを見てるとそういうことに気づきません。ですが、自分の設計した建物を立ち上げると、そういう疑問が湧いてきて調べるようになります。そういう、チュートリアルに載っていない、自分の独特な言語を積み重ねていくことが重要です。
さらにこれ、なんでやってるかっていうと将来の就活に使うポートフォリオのためなんですよね。大体の学生は、ポートフォリオや作品シートに載せる作品が少なくて、過去の作品を漁ってみても使えるものがない、、というふうになってしまいます。就活がはじまってからでは、過去の作品をブラッシュアップする時間はありません。そこで、まだ就活まで時間の余裕のある今、BIMの練習と一緒にやってしまおうというアイデアです。
何か目的があるとBIMでも色々な手法を探りながらやるので、オススメです。
▪︎コンペに応募してみる
これは僕が実際に行った練習方法です。
春休みは、様々なコンペが開催されています。
コンペ情報は下記サイト等で確認してみてください。
http://akichiatlas.com/jp/categories/students/pos.php
上記でこの時期オススメなコンペはPOLUS社の学生コンペですかね。
ただ練習するだけでなく、プレゼンのためのBIMのテクニックを全般的に練習することができます。
以上、今回はBIMの練習のためのきっかけづくりについてお話していきました。
BIMのより詳しい操作方法などについては後日アップ予定ですのでしばしお待ちください。。
卒業設計の評価なんかで将来を決めるな。僕が卒業設計について思うこと。
最近、卒業設計に限らず、設計の授業に対して疑問視するツイートをよく見るので、僕なりに卒業設計に対することを書いていこうと思います。
狭い領域に囲われた「卒業設計」という概念
僕が学生の頃も卒業してからも、卒業設計がうまくいなかったから建築を諦めてしまう人が一定数見受けられます。ですが、ぼくは卒業設計がうまくいかなくても建築を諦める必要は一切ないと考えています。
まず、卒業設計って評価軸がかなり曖昧な気がするんです。
基本的に評価するのは大学の教授の方々です。
大学の教授って、専門分野を研究している方が多いので、興味はどうしても専門的なところによっていってしまう。都市の人は都市っぽい作品を評価するし、リノベ系の人はリノベっぽい作品を評価する。そして、もちろん研究や学問も大事ですが、今建築や社会の大枠はそういう次元で動いていない部分も多い。もっと建築学に関係ない場所、例えば政治的側面や、巨大資本や事業生の観念から物事が進むことが多い。
更に言うと、今後、建築だけで社会が進んでいくのでしょうか。
TOYOTAの都市プロジェクト、なんで日本建築家が選ばれなかったんでしょうね。
僕は日本の建築が他業界との結びつきが弱いせいで、イノベーションを起こし損ねてるように感じてならないのです。
僕が学生の頃、某卒業設計展に、チームラボの代表、猪子寿之さんがゲストで呼ばれていたことがありました。
チームラボといえば、最新鋭の技術でとても興味深い空間インスタレーションや商業デザインをしている集団で有名ですよね。
当時で考えると、建築畑意外の人を呼ぶというのは先進的で、他分野の専門家を取り入れることで建築に新しい風を起こそうという姿勢が感じられました。
しかし、猪子さんがコメントを求められた時、印象的だったのが
「難しすぎてわからない」
だったんです。
だいぶ衝撃的でした。あれだけ一線で活躍している方がわからない。
建築学って踏み込みすぎると他の分野の人が中々入ってこれないほどにハイコンテクストで専門性が高い。
この、良くも悪くも結びつきが強い建築業界というかたまりが、逆に自分たちの首を絞めているように感じるのです。
ここできちんと断っておくと、僕は建築学を否定しているのではありません。
ただ、「建築学に向いていない」=「建築に向いていない」と勘違いしてしまう学生がたくさんいるのではないかと危惧しているのです。
その人には建築の才能があるのに、その勘違いによって将来才能が開花しないなんてことがあったらもったいないと思うのです。
建築の仕事は、建築学科で勉強して触れられる領域よりもうんと広い領域が広がっている。
なのに、卒業設計展や設計の授業の環境が、教授やアトリエの先生のみで構成され、特殊な専門領域ゆえ学問的な才能や、奇抜なデザインや優れた感性、美しい手描きドローイングスキルがないと建築の世界に進めないんじゃないかと思わせてしまう気がしています。
今回、卒業設計をやった人の中にも、卒業設計がうまくいかなかったら建築を離れようと考えている人もいるかもしれませんが、卒業設計を理由に建築を嫌いにならないで欲しい。
もっといろんな世界が広がっています。
卒業設計展も、とてもいい環境だと思います。自分の大学以外の作品に触れ、人と出会える最高の場です。特に赤レンガ倉庫卒業設計展や卒、などでは、赤レンガや馬車道駅構内など、一般の方にも目に触れるような場所に展示していて、建築を広めようという姿勢が見られるのが凄くいい。
だから例えば、建築関連者以外の人だけをクリティークに呼んだ卒業設計展なんてどうでしょう?笑
TOYOTAなどの自動車業界やGoogleなどのIT企業、ナイアンテックなどのゲーム業界など、都市をつくりかえるプレイヤーの領域は建築以外に広まっている。そういう業界で働く人を呼んで卒業設計展をするとかね。
色々書きましたが、僕は建築学のハイコンテクストで超専門的な領域はそれでどんどん発展していったらいいと思う。
一方で、モクチン企画やR不動産のような、建築と不動産を繋げる領域や、藤村龍至さんのようなワークショップによるまちづくりのような、都市を市民にもっと知ってもらう活動のように、一般的に都市や建築を開いていくような活動が学生の頃から活発に行われるようになるといいですね。
あとそうだ、これが伝えたかったから書き始めたのですが。
なんでこんなこと書いてるかというと、僕が卒業設計大失敗したからなんですよ。笑
でも、そんな僕でも今中堅くらいの組織設計事務所で設計のお仕事をしています。
逆に、卒業設計めちゃくちゃ評価されてた人が実は設計事務所の就活全然うまくいかなかった、なんて話も聞きます。
卒業設計の評価と、就活の評価は違うのです。
だから、もし設計の仕事をしたいけど卒業設計うまくいかなかったって人は、全然諦めることありませんよ。
ということが1番伝えたかったメッセージです。笑
思ったことをつらつら書いていったので、文章構成がひどいと思いますが。。
最後まで読んでくださった方はありがとうございました。
もしよかったら感想などコメント頂けますと幸いです。
建築学生の北欧旅行記②デンマーク
BIMやCADって結局何を使えばいいの?設計事務所の現状について 〜前半:ちょっと専門的な実務の話〜
こんにちは。組織設計事務所で意匠設計をしているKyoheiです。
今回は学生が使うべき建築ソフトの話をしていこうと思います。
みなさんは普段の設計で何を使っていますか?
実は使っているソフトって、学生の間での情報交換になり、大学や学年よっても流行などで使うソフトに差が出たりします。
みなさんが仕事でも建築設計を続けて行きたいと考えた時、せっかくであれば将来も役に立ち、実際に現場で使われている技術を身につけた方がいいですよね。
もちろん将来設計になんか進むもんか!と思っている人にも(笑)、そういう人にこそ、楽に設計ができる方法でもあるので、そういう方は後半から読んでください。
1.今の実務でのトレンド
今の組織設計事務所・ゼネコンでは、基本的にArchiCADかRevitの2択です。
補助的に2DCADを使うこともありますが、BIMでの作業が年々圧倒的に増えていっています。
理由は大きく2つあります。
1つは国が全面的にBIM化を進めているという背景があるんですね。
こちらは国交相のガイドラインの一部ですが、企画段階から維持管理までをBIMデータで行うよう促し始めているのです。
今後、公共案件は基本設計までをBIMで提出するような契約も増えてくることが考えられます。
2つ目は働き方改革による作業効率の向上です。
BIMにより設計をすることで構造や環境との連携、積算見積もり、CGでのプレゼンテーションなど、様々なことが同時並行で可能になります。今までCADやエクセルでカチカチやっていた作業が全て自動化され、3DプリンターやVRでのプレゼンテーションにより模型作成が不要になります。
業務時間を減らさなければいけないご時世、同じやり方で今までと同じ以上のものを作らなければいけなくなると考えると、やり方を変えるしかないですよね。
ちなみに、Rhinocerosについてですが、ライノをメインにして設計し続けるというのはあまりないように思います。
ライノは、例えば構造の最適化や、ファサードのパラメトリックデザインデザインなど、部分的な検討の際に使われることが多い印象です。
基本的にライノは建築のソフトではないということを理解しながら、できることを見極めていくのがいいと思います。
2DCADについては、AutoCADが主流です。vectorworksやJWCADなどはほとんど使われていません。2D CADに挑戦するならAutoCADを選択しましょう。
2.ArchiCADとRevit、どちらを選べばいい?
結論から言うと、今はどちらでもいいです。
これに迷う方は多いですかね。迷うのも当然です。なぜなら、実務でもどっちが主流というのがないからです。
設計事務所でも、ゼネコンでも、ほぼ半々の印象です。どちらにもメリットデメリットがあり、1つの企業の中でも、例えば日建設計ではArchiCADとRevitの両方で事業を展開しています。
もし、就職したい会社が強く決まっているなら、その会社の使っているソフトを先輩に聞き、選択するという方法もありますが、入社してからしっかり研修がありますし、そのどちらかを選択するかで就活の有利不利は発生しないので個人的にそういう考え方はしなくてもいいのかなとは思っています。
BIMリテラシーを持っていれば、どちらを使うにしても基本的な考え方がわかるので、まずはどちらかを使い始めることが大事なんだという意識でいましょう。(僕も学生の頃ArchiCADで、入社後Revitを使用してますが問題なく使用できています。)
以上、今回はBIMについて、実務を見据えたお話をしていきました。
習得ソフトを迷っている方はぜひ参考にしてみてください。